代表者メッセージ

【私にとっての創設者:稲垣行一郎先生】



『後押しの人』
~「叶えられなかった」人々が、再びチャレンジし、夢と希望を実現する機会の導き手~


時代の影響、家庭の事情、経済的理由、若く弱くて挫折した当時の自分…。 人は、様々な理由で、人生の何処かに「叶えられなかった…」という「未完了の想い」を残すことがあります。 稲垣行一郎先生は、そのような「未完了の想い」を持ちながらも、「学びたい」「始めたい」という人々に、半世紀に亘って「心理コミュニケーション」ということを通じて「人はいつからでも始めることができる」という人生を切り開くに必要な“真実の種”を多くの教え子たちに植え続けてくださいました。 私もその“種”を植えて頂いた一人で、気がつけば、四半世紀も稲垣行一郎先生のそのお姿を拝見し続けています。

何かの理由で大学・大学院で心理学を学ぶことを断念してしまった人々が…
何かの理由で、自分や人を信じられなくなってしまった人々が…
何かの理由で、今、自分の人生を自ら暗いものとしてしまった人々が…


「心理コミュニケーション」を学ぶことで、気づき、再び、築くことができるその「後押し」され「誰でも、いつからでも、どんなふうにでも『心理コミュニケーションを学ぶことができる』環境」の創造を半世紀に亘って続けてこられて稲垣行一郎先生の人生の一つの集大成として、稲垣行一郎先生のは本会を創設され「日本心理コミュニケーション協会」と命名されました。

稲垣行一郎先生が心理学を学び始めた日本の心理学の黎明期である1960年代は、日本は、戦後を脱し、経済的に豊かになり始めたものの、「豊かさ」のその先に向かう方向性を見失い、学生運動などの反社会的運動が盛んになった大変な時代でありました。

その中で、ヒューマンポテンシャル運動の一つの潮流として「心理学(交流分析)」を稲垣行一郎は他の大家と共に海外から日本に持ち込まれました。

しかし、当時は今のような情報化社会ではなく「学ぶ」ということに、学会などの権威の許しも得なければ学ぶことさえ難しいという学術界の構造上の問題もあり、学びたい志のある多くの方々が学ぶことが出来ない環境にありながら、稲垣行一郎先生は、何とか「『学びたい』と望む多くの方々に分かり易く手に取りやすく」と、心理学(交流分析)・そして、心理コミュニケーションの素晴らしさを広めることと、「学び始める」ことの「後押し」をされ続けられました。

今、時代は大きく変わり、「学びたい」「叶えたい」と思い、「決断」し、そして「小さな一歩」を歩みだしさえすれば、「叶えられなかったこと」を「叶える」ことが出来る時代となりました。

そんな時代となった今こそ、「叶えたい」と強く願う人に「後押し」の想いを持って、エールを贈り、「後押し」の一つとして「学ぶ場の提供」をさせて頂くべく、創設者稲垣行一郎先生は本会を創設されました。

この「学びたい人に学べる場を」そして「学びたい人に学ぶ一歩を」の「後押し」こそ、創設者稲垣行一郎先生の創設の想いであり、稲垣行一郎先生そのものなのです。

一社)日本心理コミュニケーション教育社団
代表理事  福井 尚和